初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。




「あっ、ありがとう〜!
お金いくらだった?」


「500円」



ハンバーガーを持って席に戻ると、乃愛ちゃんがバッグから出したお財布を恭介くんが戻す。




「俺払うよ。はい絢星、1000円」

「あ、りがとう…恭介」




乃愛ちゃんの頬が少し赤く染まる。

このふたり、実はものすごくいい感じなんじゃないかな…。

そうだったらいいな。




「はい南雲くん、500円」


「夕陽はいいよ」


「でも、結局いつも奢って貰っちゃってる…」


「弁当作ってくれてるじゃん。
そのお礼って言ったらあれだけど…」


「そ、か…ありがとう…」




< 133 / 247 >

この作品をシェア

pagetop