初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
「北山さん」
少し休憩に、とお土産のショップを見ていると、こっそりと鹿原くんに話しかけられた。
「最後に観覧車で、乃愛と2人きりにしてくれないかな…?」
それは、それはもしかして。
もしかしなくても、そういうこと!?
「うん、うん!協力する!」
「ありがとう!じゃあよろしく!」
私が南雲くんと2人で観覧車に乗ればいいんだよね!
…南雲くんと2人で、観覧車…。
それは、緊張する。
でも乃愛ちゃんと鹿原くんのことも、自分のことみたいに緊張する…!
鹿原くんの真剣な顔を見たら、もう絶対うまくいくことは分かってるんだけど、ドキドキしてきた…。