初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
11.我慢できない



「おかげさまで、恭介と付き合うことになりました!」




遊園地に行った次の日の、日曜日。


えへへ、と照れ笑いしながら見報告してくれる乃愛ちゃんに、自然と笑みがこぼれる。




「良かった〜、おめでとう!」

「夕陽のおかげだよ、ありがとう!」

「乃愛ちゃんが頑張ったからだよ!」





乃愛ちゃんが恭介くんとうまくいって、私まで幸せだ。

ずっと好きだっだもんね、本当に良かった。







「…で、夕陽は南雲くんと何があったの?」


「へっ!?」


「何かあったの、バレバレだからね」


「うっ…」





キス、しちゃった。


そう呟けば、きゃー!と叫ぶ乃愛ちゃん。







< 142 / 247 >

この作品をシェア

pagetop