初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。




…期待して、違ったら傷つくから。



臆病な私は、こうやって前もって保険をかけて。



こんなネガティブな自分を変えたいけど、なかなか変わるようなものでもなくて。




…それも、相手が大好きな人だから。


失いたくないからこそ、なおさら慎重になってしまうんだ。






それでも、昨日のことを思い出してはクッションを抱きしめてバタバタしてしまうくらいには浮かれてて。



明日、どんな顔して会えばいいんだろう、なんて考えてしまう。



絢星くん、って、呼べるかな。呼びたいな。




呼んだら絢星くん、どんな表情してくれるかな。


呼んだら私、どんな表情するのかな。







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