初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。




「…卵焼き、好きかな」


「卵焼きかぁ…!」


「夕陽の」




私の、って。

そんなこと言われたら、嬉しいじゃん。

やめてよ、期待しちゃうじゃん。





今日は一緒に帰れるんだって、それだけのことがこんなに嬉しくて。


私の卵焼きが好きだって、その言葉だけで泣けちゃいそうなくらいで。



こんな感情、初めて知ったの。



ねえ、すき。


絢星くん、だいすき。



溢れるくらいのこの気持ち、いつかは伝えられるのかな。





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