初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
「…終わった」
ノートを書き終えて、保健室の片付けもして、ホッとため息をつく。
「お疲れ様」
「手伝ってくれてありがとうございます」
「じゃあ帰ろうか」
バッグを持って立ち上がった先輩に、慌てて自分の荷物を持つ。
「…あ、すみません、教室に忘れ物しちゃったので取ってきます!」
「そう?じゃあ昇降口で待ってるよ」
「す、すみません…」
急いで教室に向かうと、中から声が聞こえて足を止めた。