初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。



「…じゃあ、またね」




ゆっくり立ち上がった伊織先輩は、優しく笑って保健室を後にした。


それを見送って、私もバッグをを持って立ち上がった。





…本当は、絢星くんと一緒に帰るはずだった夕焼けの道を、1人で歩いて。





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