初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。



「緊張するね、絢星!」

「…ああ、うん」




お姫様と王子様。

お似合いの2人が並ぶのを見て、少し視線を落とす。



…好き、だなあって。


こんな状況でも思ってしまうなんて、バカみたいだ。




そして進んでゆく劇。






『ーーなんて、美しい姫だ』






南雲くんの大好きな声。

ゆっくりと、寝ている冬花さんに近付く南雲くん。



思わず目をそらしてしまった。







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