初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。



なんだか心が晴れた気がして、少し勇気が出た気がして。





「乃愛ちゃん、ありがとう!」


「がんばって」




南雲くんに、会いたい。

会って、聞いてみたい。


「なんで私だったんですか」って。





「…あれ、夕陽、ケータイ鳴ってるよ」

「ほんとだ…」




マナーモードにしていたスマホがバイブで着信を知らせていた。

クラスの子からだ。



「もしもし?」

『夕陽ちゃん、ちょっとクラス来て!

冬花ちゃんが風邪で倒れちゃったの…!』


「え…!?


ごめん乃愛ちゃん、また後で連絡しても良い!?」


「うん、明日も時間あるし大丈夫だよ」





乃愛ちゃんに謝って、急いでクラスに向かった。




< 215 / 247 >

この作品をシェア

pagetop