初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
最初は少し、気になっただけだった。
気になったから、目で追ってただけだった。
目で追っていたら、君のいいところをたくさん知ってしまった。
人のことばかり考えて自分のことは後回しだったり。
自分だって人見知りなくせに、ひとりでいる子に頑張って声をかけていたり。
友達が困ってたらすぐ助けようとしたり。
楽しそうに笑う顔は、誰より可愛かったり。
付き合ってからは、自分に向けられる笑顔が。
少し照れて目をそらすところが。
全部、全部、好きになった。
だから、あの日。