初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
「ほら、着いた」
やってきたのは、坂を上った先にある小さな公園。
公園というほど遊具はなくて、ブランコと、ベンチがあるくらい。
「…わぁ!」
ふと上を見上げると、満天の星空。
なにこれ、すごい!
「こんなに綺麗な星、見えるんだ!」
少し高い場所にあるからか、周りに高い建物がないからか。
多分両方だと思うけど、すごく綺麗な星空に目を奪われる。
「俺もたまに来るんだ、ここ」
「素敵な場所だね…!」
「よかった」
2人並んでベンチに座って、しばらく星を見上げる。