初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
…暇だなぁ。
静かに星を観測する天文部のみんなを見てから、ふと空を見る。
この辺には高いビルがないから、星が綺麗なのは知ってた。
でも…。
「綺麗…」
こんなに綺麗だとは思っていなくて、思わず呟く。
そういえば、外にいるときにふと空を見ることはあっても、しっかりと星を見たのはすごく久しぶりな気がする。
真っ黒な空に、小さく、でもキラキラと輝く星たち。
目が暗闇に慣れるにつれてどんどん星が増えていくように感じる。
そうしてしばらく見ていると、無数に輝く星が夜空を綺麗に彩っているのが分かって。
…これは、夢中で見ちゃうなぁ。
なんて心の中で納得した。