初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。





「…次の日曜日とか、暇?」





こっちを振り返って、小さく首を傾げる南雲くんに、胸がきゅんと鳴る。


じわり、とさっきとは違う、嬉しい涙が溜まる。




「い、行きたい…!」




勢いよく答えると、ふっと優しく笑う。


その表情に胸が締め付ける。


どうしよう、私…



南雲くんのこと、絶対にー…





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