初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
「…ご、めんなさい」
実質は2秒くらいだろうけれど、目が合ってる緊張に耐えられずに謝ってから目を逸らしてしまう。
あんなに綺麗な顔に見つめられたら、緊してしまう。
…ううん、きっとそれだけじゃない。
南雲くんと目が合うと、心臓がドキドキうるさい。
「なんで謝るの」
「え、と…その」
小声で話すと、耳の近くで聞こえる声にまた胸が締め付ける。
ずるい、どうしてこんなに、ドキドキさせるの…?
左側にいる南雲くんにばかり意識が集中してしまって、星の話が頭に入らない。