初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。




「…重いって、思わないの…?」




「前は星に全く興味ない人と来たから、話せる方が楽しい」





その言葉に、ホッとしたけど。



前に来た時って、それって。

前の彼女と、ってことかな?


なんて、余計なことを考えてしまって。




…いや、わかってる。

こんなに格好いい人に、彼女がいなかったわけがない。



どんなに女嫌いって噂があっても、女の子と話すことがなくても。


告白を冷たく断っていても、それでも。



彼女くらい、いるよね。




そんな人がどうして私と付き合ってくれたのか。



その理由を知りたい一方で、まだ知りたくなかった。





< 63 / 247 >

この作品をシェア

pagetop