初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
「あれ、三崎?」
と、カフェから出てきた南雲くんの声。
少しホッとして振り返ると、三崎くんがいることに驚いているみたいだ。
「こんにちは!デート中お邪魔しました!」
そそくさとプラネタリウムに戻って行ってしまった三崎くんに、モヤモヤは晴れないまま。
冬花さんって、誰?
気になるけど、聞ける私じゃない。
彼女に私を選んだのには、何か理由があるのかな。
今でも、プラネタリウムに行った人のことが好きなのかな。
全部想像なのに、勝手に落ち込んでるだけなのに。
…でも、それは私がネガティブなせいだけじゃなくて。
南雲くんがどうして私と付き合ってくれてるのか、分からないからだ。