初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
「あの…さっきはごめん」
「悪かった…」
頭を下げてくれる2人に、
「だ、大丈夫…です」
と首を振る。
私だって悪いんだ。
2人の言ってることは事実だから。
もっと素敵な女の子だったら、こんなこと言われないのに。
去っていく2人の後ろ姿。
「…あれだけでいいの?」
「うん。
南雲くんが怒ってくれたのが、嬉しかったから」
「…お人好し」
そんなの、南雲くんの方だよ。