初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。



「はぁ?

夕陽の誕生日も知らない人が彼氏とか信じられない…

そんな人に夕陽は渡せない!」





今にも南雲くんのところに突進しそうな乃愛ちゃんを慌てて抑えて、なだめる。




「言ってないからしょうがないの!」


「好きな人の誕生日くらいリサーチするものでしょ!」


「いや、だから……」




南雲くんは、私のこと好きなわけじゃなくて…。



そう言いかけて、言葉を飲み込んだ。



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