双子のうちら。



それから、休み時間は2人のまわりには
女子たちが群がっていた。

なんだかんだで、今は放課後。

沙奈、遅いなぁー...

今は、委員会に入っている沙奈を待ってます!

ーガラガラ!

「うわっ!」

びっびっくりしたー...

って、涼くんじゃん!

まだ帰ってなかったんだぁー...

どうしよう。話しかけてみようかな。

「あっ!あの!私、南佳奈って言います!今日からよろしく!」

笑顔いっぱい(笑)であいさつしたら、

「は?俺、女嫌いなの。どっか行けブス」

え...

ブッブス?

そりゃあ、沙奈みたいに美人じゃないし、もっとかわいい子はいっぱいいるけどさ、ブスってひどくない?

「あっあの...」

言い返してやろうとしたらヤツは教室を出るところだった。

涼くんがドアを開けようとした途端、

ーガラガラ!

「佳奈ー?ごめーん!」

沙奈が帰ってきた。その後ろには真琴くんもいる。

「ってあれ?涼くん?ドアの前でなにしてんの?」


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