真琴と『ぼく』の恋愛日記
1限は、数学かぁ…。あんま好きじゃないなぁ。
なんて、ちょっと憂鬱になってたら、朝練を終えた武志が教室に入ってきた。
『おはよーさん!』
『おはよ。』
『真琴さーん。また、噂されてたぜ!香川の事で。』
『あぁ…。どうせ、昨日の帰りの事でしょ?それで、さっそく朝から因縁つけられましたぁ。』
べーっと舌を出して苦い顔をして見せた。
『ははっ!人気者は大変だな!つーか、アイツひそかにファンクラブとかあるらしいぜ!』
はぁぁぁ???ファンクラブ!?
アイドルかなんかと勘違いしてんじゃないの。
『ふーん。ホントそういうの好きだね…。』
『いやいや…。お前が他人に興味なさすぎなんだって…。』
そう言いながら、武志はまたうんざりって顔してる。
私が誰に何言おうが、私の勝手じゃん。つーか、発言の自由を奪う権利ないじゃん。
そのまま気分が冴えないまま1日が終わって、ストレスを発散するかのように、部活に打ち込んだ。
やらなきゃいけない事が目の前にたくさんあるのに、他人の事気にしてるヒマなんかない。
限られた時間で、私は何としても約束を果たさなきゃいけないから……