真琴と『ぼく』の恋愛日記


『そのままでも充分可愛いじゃん!変わる必要ないよ。』


『でも……もっと…もっと強くなりたいの!』


!?


強くなりたい…?


この子、心に何か大きなモノを抱えてるんじゃないかな。


直感だけど、すごく不安げな表情を浮かべる彼女を、なんとかしてあげたいと思った。


『大嶋さん、下の名前なんだっけ?ごめん、知らなくて…。』


『萌香!森田さんは、真琴だよね!名前もかっこいいなぁ…。』


『ははっ!萌香のがいいじゃん。名前も可愛いね。』


『そんな事ないよ…。』


そう言って真っ赤な顔して、少女のようににっこり笑った。


なんか、香川くんみたい。


……って、私何考えてんだろ。


『真琴って呼んでいい?』


『いいよ!よろしくね。』


『うん!こちらこそ!!』


なんか、サクッと友達になった感じ。


でも、すごくいい子っぽいし私にはない女の子らしさが満載だ。


癒される子だなぁ…。



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