snow story

忘れられない夏

酒田くんの実習の指導係として忙しくしていた私は

その後シンから届いていたメールの返信も忘れて・・・


シンからのメールを無視する形になっていた。






その日も疲れて帰って来ていた。




明日は早番。

出勤時間には、まだ保育園が開いていないので

早番の前日は子供を実家に預けていた。



子供のいない部屋に一人

ベットに横になった時だった。



ケータイの着メール音。

【今日も会えない?】





あぁ、
忘れてた。


シンとそんな話してたんだっけ。


【明日早番だから厳しいかな・・・】


次の日朝早いことを理由に断りの返事を送った。




【やっと返信きた】


シンから返事が来た。





【やっぱ会う?】

しばらくぼーっと考えて、なんだかシンに会ってみたくなった。


先の返事を送った時には

まったく思ってもなかったこと。

自分でも驚いた。



だけど、好きな人に会うわけじゃない。

会って、今後があってもなくても

どっちでもいい相手。


私は、ノーメイク&部屋着でシンとの待ち合わせ場所へ向かった。










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