snow story
介護に関する研修にも進んで参加。


子供とふたりで生きていく。


そう決めたから。


ただただ我武者羅だった。



恋愛なんてどうでもよかった。



あんな思いをするくらいなら

もう結婚することもないと思ったから。


男なんていらなかった。

子供を守っていくことに必死だった。



息子が体調を崩す度にシフトに穴をあけてしまう。

先輩や同僚がカバーしてくれていたけど


上司はいい顔をしていないのも

知っていた。



子供の保育園の行事は決まって土曜。

土曜に休みの希望を出す度に

上司の冷たい視線感じてないわけじゃなかった。


幸い、社長の理解もあって

辞めなくて済んだ。



世の中には

周りからの協力を得られないシングルマザーはたくさんいる。



別居の末の離婚・・・


あの頃は

何で自分だけこんな不幸なんだ

とか考えていた。



だけど、いつまでも悲劇のヒロインじゃいられない。

現実には子供がいて

私は 母親。

生きてくためには

負けてなんていられない。




きっと

私は恵まれていたんだ。




ただ

【シングルマザー】

ということに甘えたくなかった。




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