華は儚し

「何を語っている。

そこの二人の女、

特に顔を隠すそこの者よ。

布衣を取り顔を見せよ」


駄目だ!それだけは止めろ!


ちらりと俺と目を合わせた桐里は

頷いて首を振った。


「何だと。皆の者、

そこの女ふたりを捕えよ」


「いやですっはなしてください…」

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