華は儚し
座敷に敷れた私の身体を嘗めて、
息遣いが聞かれてしまうのを恐れました。
「ふぁ…っ宗十郎様…」
「吉宗より、俺の方がお前を愛している」
吉宗さまが私を好いてくれるはずがないです。
だって、私は、
「宗十郎様が…ほしいです…」
意思とは反して私の身体は、
宗十郎様に乗せられて彼は悦んでくれました。
「浮気者」
「ぇ…うわき?」
「俺は桐里しか愛せない。
お前も、そうなってくれ」
「…あたりまえです」
「わかっている」