華は儚し
第十一華
―――
「宗十郎様…」
どうして…、
「宗十郎様!!」
徳川吉宗様の中で私は叫び続けました。
私を売女いうから、
遊女だから切り捨てたのですか…?
「あんなに愛してくれたのは嘘なのですか」
体の中すべてが戻しそうで
吐き気をひたすらに抑えたのですが、
信じていた宗十郎様に裏切られた気持ちは苦しくて、
失恋よりも辛いと思いました。