華は儚し

―――



お外を教えてくれる宗十郎様は、


私の手をお引きなさってお屋敷の裏玄関をお見つけして、


「…寒いのか?」


「あ…はい…」



無知の自分を快く、

秘密で出させてくれる宗十郎様に


好意を寄せる遊女が多い理由も納得しました。



「黒です…外は青ではなく、黒…?」


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