華は儚し
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休憩からまた演技、
そして休憩から夜の街へと足を運ばせた。
赤い灯篭が街道の両端に並び、
郭の中の女たちは、男が喜びそうな格好で客を呼び寄せている。
大したことないと頭の中によぎり、
ふらふら道草するうえで、客と思われた男が、
「あそこの葵屋の太夫の女は、
代官ですら合わせてくれないそうだ」
「あーあれだ、口だけの太夫ってこと。
金を搾り取らせてってやつ」
俺も考えていたことを言われる。
「よく、おいでくださった」
「いえ、秋良さんの誘いに来ただけです」