そして、また
とぼとぼと帰るいつもの帰り道。
でもいつもと違う事が一つそれは…
隣に大好きな人がいる事。
彼と話し始めてもっと好きになった。
さりげない優しさや無口な所。
今、あたしは彼への"好き"で溢れてる。
「なぁ。」
山口がいきなり声をかけるのであたしはびっくりして肩が震える。
「なに⁇」
それでも冷静なフリをして返すあたし。
「俺、三月の事、好きだよ」
さりげなく、本当にさりげなく言ってくれた。
だけどあたしの目は涙でいっぱいになる。
「あたしも…好き、大好き。」
声を振り絞って言う。
彼はその言葉を聞くときつく抱きしめてくれた。そして、
「付き合うか」
そう言われてあたしは思いっきり頭を縦に揺らした。