そして、また

なんだったんだろう…

あたしはそんな気持ちで眠りについた。

朝、学校に行こうと家から外に出ると山口が立ってた。

「なんで、山口が…」

「涼太って呼べよ」

え⁇第一声がそれ⁇
それに涼太って…それはなんだか恥ずかしい気がする。
でも…呼ばないとあたしの負けなきがする。

「わかったわ、涼太ね。それなら涼太も涙って呼びなさいよ」

なぜか命令口調になるあたし。
冷静なフリをしてるけど心臓はバクバク言ってる。

「涙。行くぞ」

彼はいとも簡単にあたしの名を呼ぶ。
もうちょっと照れなさいよ。
なんて心の中で言うけど彼に届くはずがない。

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