そして、また
あ……どうしよ…
これは"想定外"だ…
すると隣の席の彼は鞄を持ち教室から出て行こうとする。
え…⁇
帰っちゃうの⁇
あたしはてっきり…遊びに誘ってくれるのかと…
どうしよ…行っちゃう…
あたしは引き止めるか放っておくか迷った。
結果…
「山口‼」
引き止めていた。
本当は迷ってなんかいなかったのかもしれない。そう思えるほどあたしは必死に声をかけた。
彼がゆっくりとふりかえる。
恐る恐る彼の目を見ると…
「……っ⁉」
あたしは驚きで目を見開いた。
彼はとても冷たい目をしてたから。そして嘲笑うかのような、そんな不気味な笑みを浮かべながら…