30㎝
私、いま恋をしてるんだ。
練習が終わって、いつものようにまなと帰っていると、後ろからヤマケンと浜野が走ってきた。
「おーい!待てよ!!」
「杉本聞いたぞ!お前敬太くんに気があるらしいな!」
浜野にまで余計なことを話していたヤマケン。
「ヤマケン!余計なこと言いすぎだよ!」
「ほんとバカヤマは…」
「おい愛美!バカヤマはひど過ぎだって!まあ俺たちの仲じゃん?」
ヤマケンは、まなのささいな言葉でさえ嬉しそう。
「それでな、敬太くんに『杉本にメアド教えてもいいですか?』って聞いた。」
「えええー!!!!」
話進みすぎー!!!!
ついていけないー!
ヤマケンは相変わらずニヤニヤしている。
そして…思いもよらない言葉。
「『別にいいよ』だって!」
「マジ!?ヤマケン!!それほんと!?」