30㎝
三角関係
また一週間が経ち、先輩とはほぼ毎日メールをしていた。
昼休みには下に降りて、いつも先輩を見ていた。
放課後の部活では、体育館の開いたドアから、たまに先輩が見えるのが嬉しくて仕方なかった。
恋ってこんなに嬉しいんだ
楽しいんだ
幸せなんだ
笑顔になれるんだ
そんな毎日
日曜日の昼間にかかってきた、まなからの電話。
その声は、いつも以上にとても落ち着いていた。
「咲良…私…
浜野に告った」
「え…こ…告白!?」
「うん」
まなに何も聞いていなかった私は、驚くばかりだった。
いきなり過ぎる…
突然の報告
「それで!?浜野は…何て?」
「好きって言ったら、俺も好きって言われたの」