30㎝
私たちの前を横切って帰っていく。
敬太先輩といつも一緒にいる3年生も帰って行った。
最後の最後に門を出ようとしていたのがヤマケン、浜野、
そして……敬太先輩。
敬太先輩の姿を見た私は、反射的に背中を向けてしまった。
だって…
あんなに大好きな人が、目の前にいるんだもん…!
恥ずかしい……!
「愛美!どした?」
声で何となく、浜野がこっちに駆け寄って来た感じ…
「うん!咲良が先輩と話したいんだって!」
!!!!!!!
「ちょっと愛美〜!!……………………」
勢いよく振り向いてしまった。
ニヤニヤするまな
状況を把握したヤマケンと浜野。
その隣には…
不思議そうな顔で私を見ている
王子様、敬太先輩。
どうしよう〜!!
頭の中パニック…………