30㎝
開いた口が塞がらない…
目をキョロキョロさせる私…
「ちょっと来て!!」
まなは浜野とヤマケンの腕を掴んで学校の中に入って行った。
つまり……
二人っきり!?
向かい合った状況の私たち
先輩の靴をじっと見つめていた。
明らかに超挙動不審なんですけど………!
絶対変な奴って思われたよね…!
「こんにちは」
…………………え?
ゆっくりと顔を上げると先輩は、ニコニコ笑っていた。
「こ…こんにちは」
「そんなに緊張しなくていいのに!」
無理ですからー!!
と心の中でツッコミを入れる。
何も答えずに
愛想笑いをして頷いた。
もう…ダメ…
死んじゃう…………
「あれ?顔赤いよ?大丈夫?」
そう言って敬太先輩は、私の顔を覗きこんだ。
恥ずかしさのあまり、私は頬を両手で覆って
「大丈夫です!!」
と大きな声で叫んで学校の中に入ってしまった…
大 失 態 …