30㎝





いま、ドキッとした…?




何だろう……


心臓がバクバクして…


顔が熱い。



何で…ドキドキしてんだろ。




背が高くて

笑うと優しそうな顔



腕まくりをして、ズボンからカッターシャツが出ている。




不良系だとか、そんな風には見えなかった。



キラキラした爽やかな人。




こんな気持ち…自分でもよく分からない。



初めてだった。







「ねえねえ、まな!」


「なーに!?」



まなの肩を大きく揺らす。







「あの人、カッコイイ!」



これが、全ての始まりだった。




「どれ?」


「ほら!あの背が高い人!」





「え〜!アレがいいの!?」


「うん!うん!」





いた!


見つけた…!



私の王子様…








< 7 / 43 >

この作品をシェア

pagetop