田中のくせに!!





「…っいってぇー!!!」




三浦さんが凄い勢いで、あたしの上から飛び退いた。





なぜならあたしが





思いきり、男の急所を蹴り上げたから。






その隙に立ち上がり、クッションを盾にして、慌てて距離を取る。





「こっこれ以上近づいたらボッコボコにするから!」




「…くっそ…」




アソコを押さえて、痛みに悶えている三浦さん。





「普通、こんな思いきり蹴るか!?」




「そ、そっちが悪いんでしょ!急に襲ってくるから!」





すると三浦さんは、あたしを見て、フー…と呆れたように息を吐き出した。





「…もっと大人しい子かと思ったのにな、まどかちゃんは。
素直に抱かれてくれるかと思ったのに…」



「なっなにそれ!?
もしかして、家に来たの…それが目的!?」



「当たり前でしょ?」




バカにしたように、三浦さんが笑う。




「男が女の家にあがる目的なんて、それしかないじゃん?」





…最低…






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