田中のくせに!!




思いきり睨み付けると、いくらか痛みが和らいできたのか…




ユラリと、三浦さんがあたしの方に近づいてきた。






「!!
ちょっ…来ないで!!」



「…こんなことされてさぁ、
黙って帰ると思う?」




そして…




「大人しくしろよ!」




突然、飛び掛かってくる!





「きゃっ…やめて!」




慌てて逃げるけど、あっという間に腕を取られて、引き寄せられそうになる。




「こっ…の!はなせバカ!変態ー!!!」




半ばパニックになりながら、持っていたクッションで三浦さんを叩きまくるあたし。




「いって!おまっ…やめろ!!」



「はなしてっ…!!!!」




クッションを奪い取られ、もう終わりだと思った、その時








「…何やってんの?」






今まで聞いたことのないような、冷たい声が




あたしの耳に届いた。







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