田中のくせに!!





一気に指先に電流が走って、慌てて手を引っ込めた。



だって田中も同時に手出すんだもん…ちょっと触っちゃったし!!




「どどど、どーぞっ!?」



噛みまくりながらも、なんとかそれだけ言うと



「おー…てかお前、そんなに思い切り手、引っ込めなくても。…なんか傷つくんだけど」



「え!?ごっ…ごめん」




…どーやら田中を傷つけてしまったらしい…ナイーブな奴め。




「…ほら、どーぞ」



「…あ、ありがと…」




使い終わった田中からドレッシングを受け取る時、またまたちょっとだけ、手が触れた。



ほんの少しなのに、必要以上にドキドキバクバクしてる、あたし。




…ナイーブはどっちだ……




正面に座る田中を変に意識したまま、サラダにドレッシングをかけた。




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