田中のくせに!!
っていうか、岩槻くんと同じ班ってことは…まさか。
「た、田中と一緒!?」
「なんだよ、嫌?」
田中がジロリと、あたしを睨む。
「べっ、別に、そーいうわけじゃないけど…」
む、むしろ嬉しいけどさぁ…
こないだ自覚したばっかりだから…ね。色々と。
「まぁまぁ、まどか」
狼狽えるあたしの肩を、友梨がポン、と叩く。
「田中によってうちの班のイケメンレベルは落ちるけど、しゃーない。
岩槻くんに免じて許してやろう」
「お前らほんと失礼だな!」
怒る田中。
「そんな怒んないでよ、ほんとのことじゃん?」
「ぶっ飛ばす」
ちなみにもう一人の男子メンバーは、委員長の竹野くん。
岩槻くんほどじゃないけど、なかなかのイケメン。おまけに秀才。
「田中…ドンマイ」
「何がだよ!」
慰めてあげたら、キレられた。