田中のくせに!!
そしてさっそく、班のメンバーで放課後、班行動で回るコースを決めることに。
「移動は何ですんの?」
「個人タクシー」
「へぇ、豪華~」
「広いからね、沖縄」
ちなみに場所は沖縄。
行ったことないし、楽しみだなー♪
「お昼ごはんどうする?」
「先輩が言ってたけど、タクシーの運転手さんにオススメ聞いて、そこ行った方がいいって。隠れ家的なお店とか、教えてくれるらしい」
「なるほどねー。じゃぁさ、先にこっち行って…」
話し合いを主に進めてくれるのは、竹野くんと小夏。
二人ともしっかり者で、なんだかお似合い。
まぁ小夏には彼氏がいるんだけど…。
「ってかさー、岩槻くんって肌めっちゃキレイじゃん!お手入れとかなんかしてるの!?」
皆でコースとか決める傍ら、関係ない話をしだすのは友梨。
「ちょっと友梨ー、今関係ない話禁止ー」
「だって気になるじゃん!岩槻くんのお肌事情!!」
…確かに…!!!
「化粧品とか何使ってるの!?」
「おい」
思わず身を乗り出すと、隣に座る田中に突っ込まれた。
「こっちに集中しろ、集中」
「だって気になるんだもん」
「後で聞け」
そして机の上に広げられた地図に向き直る田中。
っていうか、田中も何気に肌、綺麗だよね…
…一緒に住んでるけど、特別何もしてなさそうなのにな…
実は自分の部屋でコッソリ、パックとかしてるんじゃ…
「……周防はどう思う?」
「っえ?」
突然田中が顔をあげて、バチッと目があった。