田中のくせに!!
モテてる田中!?
夕飯後は、各自部屋でお風呂に入って
先生の点呼が終わった後23:00に消灯。
だけど当然、大人しく消灯するはずもなく。
「じゃぁ、うちのクラスで付き合うんなら、誰~?」
みんなで畳の上に輪になって、女子会。
輪の真ん中にはさっき売店で買いこんできたお菓子。
「そりゃー岩槻くんでしょー!」
即答したのは体操部の成実。
みんなウンウンと頷いている。
「でも、岩槻くんってなんか…アイドルみたいじゃない?」
すると、家庭部の美弥子が、控えめにおせんべいを齧りながら異議を唱えた。
「確かにカッコいいけど、カッコよすぎて、雲の上の存在って感じ…
付き合いたいっていうよりは、見てるだけでイイ!って感じかも」
「あー、でも、それは分かるなぁ」
しっかり者の部屋長、佳奈もそれに賛同。
「高嶺の花って感じだよね」
「確かに…岩槻くんのレベルが高すぎて、いつも周りの目ばっか気にしちゃいそうだし」
なるほど…どうやら皆にとって岩槻くんは、彼氏にしたい、というよりも、憧れ的な存在らしい。
「じゃぁ、みんな付き合えるギリギリのラインって、どこ?」