田中のくせに!!
そして…
「でーきた♡」
そんな友梨の言葉を合図に目を開けると
「……誰、これ?」
「変わるもんでしょ♡」
リップグロスを手に取ったまま、友梨が得意げに言う。
友梨に言われるがまま目を閉じている間に
…なんだかすごく大人っぽくなった自分がいた。
髪の毛も、コテを持った小夏によって、いつの間にかゆるふわに巻かれている。
「友梨すごいっ!小夏も!!」
普段から自分で軽くメイクはするけど
まさかメイクでここまで変われるなんて。
「よし、じゃぁ立ってー♡」
嬉しそうな二人に促され立ち上がると
「ちょっと!?」
突然友梨があたしのウエストに手を伸ばしてきた。
そしてそのまま、スカートを折りはじめる友梨。
「な、なんか足がスースーするんだけど…」
「いいの、そんくらいで!
まどかは普段長いから~」