田中のくせに!!
「ま、まぁ、そうだけど…」
「やっぱり!お二人は、恋人同士だったんですね…!
とっても仲良さそうだなって思ってたんです!」
「え?ほんとに?」
あたしと田中、仲良さそうに見えるんだぁ…
思わず照れてしまうけど、残念ながら付き合ってはいないんだよね…。
「いやあのね、莉恩ちゃん」
誤解を解こうとした時
ポロッ…
突如、莉恩ちゃんの瞳から溢れた涙…
えぇ!?
「ちょっとまどか!何可愛い子泣かしてんの!?」
「えっあた、あたし!?」
「まどか最悪~」
「えー!?」
小夏と友梨の非難の声が集中する中、「すみません、なんでもないです…!」なんて言う絶対に何かあった莉恩ちゃん。
「は、話聞くから…!ね?」
あたしは莉恩ちゃんの肩を抱いて、小夏と友梨と別れると、近くにあったカフェに入った。