田中のくせに!!






「…あの、さ。田中」




あたしが足を止めると、田中も釣られるようにして足を止めて、振り返った。





「なに?」




「あの…あたし」






言うんだ…!!!






「あたしね、田中のこと…」




「光っ…!!」






田中があたしから顔を逸らして




その子の名前を呼ぶ。





「…花凛!?」





呼んだ瞬間、田中の胸に飛び込んだのは




花凛ちゃんだった。







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