田中のくせに!!
見えないココロ。






チッ…チッ…チッ…




聞こえるのは、時を刻む、秒針の音。




一人きりのリビングで、あたしはキッチンの椅子に座っていた。



目の前には、ラップをかけたオムライス。




田中、今日はご飯ものがいいって言ってたし。




チラ、と壁にかけてある時計を見る。




…9時…





田中はまだ、帰ってこない。






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