田中のくせに!!
「は!?嘘ぉ!?
本気で焦ったじゃん!」
「ははっ、相変わらず面白い奴」
「はい!?」
人をおもちゃみたいに言うなー!!
「で、本当のところはどうだったわけ!?」
「ん?あぁ、おいしかったよ。まぁまぁ。そこそこ。ほどほどに」
「…あっそ…」
なんか全然嬉しくない。
そりゃぁ、料理上手な田中先輩に比べたら劣るけどさ!!
不貞腐れながらトースターに食パンを突っ込むあたしを、面白そうに眺めてる田中。
「機嫌損ねんなよ。
まぁ。周防にしては…」
〜〜♪
その時、机の上に置いてあった田中のスマホが、着信がきたことを知らせた。