田中のくせに!!
「ま、一回くらいならデートしてあげてもいいよ♪どう?」
そしてあたしの顎をクイッと持ち上げて、不敵に笑う。
…え?え!?
「け、結構ですっ!!」
慌ててその手を振り払うと
「マジで?ざーんねん♪」
イケメンは少しも残念そうじゃなく、笑った。
「ま、気が変わったらいつでもきなよ♪子猫ちゃん?」
そしてあたしのリボンにクイッと指を引っ掛ける。
なっ何こいつ…
顔っ近いっ!!
「絶対!行きません!!」
このセクハラ男ーっ!!
バシッと思い切り手を振り払って、背を向けた。
そしてそのままダッシュ!!
「え?おーい、コレ…」
背後で何か言っていたけど、無視して走り続けた。
なにあれ!?
顔はすごいイケメンだけど、中身はチャラ男!!