田中のくせに!!
「単刀直入に聞くね」
花凛ちゃんの黒目がちの大きな瞳が、あたしを見つめる。
「…まどかちゃんは、光の何?」
…え?
思いがけない質問に、息をのむ。
光の何、って…。
「知ってるかもしれないけど、あたしと光は幼なじみなの」
答えあぐねるあたしを見かねてか、一方的に話し始める花凛ちゃん。
「もう一人、タツって幼なじみもいるんだけど」
…知ってるよ。彼氏でしょ。
「光は、あたしの大事な幼なじみ。それは光も一緒」
そして花凛ちゃんは、なぜだか楽しそうに笑う。
「でもどういうわけか光、最近あなたの話ばっかりするの」
…え?そうなの?
田中が、あたしの話を…?
「今までは他の、ましてや女の子の話なんてすることなかったのに。
…なんでだろうね」