田中のくせに!!








「うお、珍しー」




学校から帰ってきた田中が、キッチンに立つあたしを見て目を瞠る。





「周防が料理してる」



「まぁ、なんだかんだ田中に作ってもらってばっかりだったからね!
たまにはあたしが作ってみようかと」




「へー、メニューは?」





「肉じゃがに挑戦中」




「ほぉ〜」





鍋の中を覗き込んで、ニヤリと笑う田中。





「ま、がんばれ」



「…なんかムカつくな…」




< 412 / 467 >

この作品をシェア

pagetop